CHARACTER
主人公。高校生。名前変更不可。 口数が少なく、表情の変化も稀。 しかしながら無感情というわけではなくて、嬉しい時には笑うし悲しい時には眉根を寄せて目を伏せる。 けれども一番多く浮かべているのは、不機嫌そうな表情であろう。 元々はそれなりに明るく、友達の多い娘であったのだが、両親の元に戻ってからは人付き合いを避けており、親しい友人はひとりもいない。 彼女の胸の内を占めているのは、失われた──彼女にとってはかけがえのない時間を過ごした──7年間の思い出である。 |
『穢れ』に襲われかけたカナデの前に現れた青年。 半透明の刃の剣──クリスタルソードなる得物を携えて、『穢れ』を狩る為に行動しているようだ。 その来歴も目的も判然とせず、しかし彼がカナデに投げかけた言葉が、停止していた時計の針を再び動かした。 『魔女』と『穢れ』。 加宮カナデが生涯をかけて追い続けなければならないものの存在を知る人物である。 |
カナデのクラスメイト。 浮世離れした雰囲気の少年。美しい容姿の持ち主であるが、精神的にやや問題がある為同級生達は進んで関わろうとしない。 愛想は決して悪くなく、むしろ親切で優しい性格の持ち主。 放課後になれば錆びた真剣を持ち出して、校舎裏でひとりで素振りを行っている。 「何をしているの?」と尋ねれば、淀みなく答えてくれるだろう。 「ドラゴンを倒す為に訓練しているんだよ」──と。 |
褐色の肌に銀色の髪。深海の如き青を宿す瞳を有する、異国情緒溢れる少年。 カナデの古い知り合いであり、彼女に恨みを抱かれている人物でもある。 整った顔には常に難しい表情が浮かんでおり、異質な容姿と相まってどこか近寄り難い雰囲気を醸し出している。 その印象に違わず、口にする言葉も端的で冷ややかなものが多い。 そういった傾向がカナデを相手にしている時に最も強く出る事を、彼女はまだ知らない。 彼もクリスタルソードを携え、『穢れ』を狩っているようだ。 その目的もまたトキトと同じように判然としない。 多くを語らず、全てを拒絶するように行動する彼の姿は、殉教者に重なるものがある。 |